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~創業安政元年 浅草の江戸甘味処「梅園」~


■歴史
創業 安政元年(1854年)浅草寺の別院に茶屋を開いたのが始まりで、屋号梅園(うめぞの)もそのゆかりです。当時浅草寺の周りには田畑が多く、初代が畑でとれた粟を餅にして熱々の餡をかけた「元祖あわぜんざい」を考案しました。「餅と餡を椀にもっただけの贅沢な一品」は、瞬く間に好評を博し、東京名物となり、沢山の人で賑わうようになりました。浅草ゆかりの著名人にも愛され、永井荷風の「踊り子」や芥川龍之介のエッセイ「しるこ」にも梅園が登場しています。浅草本店には、浅草出身の山下清の作品や浮世絵師の小林清親の作品が飾られております。

■甘味
梅園のお菓子は大きいとよく言われるのですが、初代の「甘いものをお腹いっぱい食べてほしい」という想いを受け継ぎ、170余年に渡り伝統を守り続けているから。大きいの代表格のどら焼は毎日皮を手焼きで作り、ひとつひとつ餡を挟みます。とっても大きいけれどぺろりと食べられてしまうのは、生地と餡の食感や甘さの相性とバランスを一番に考えているからなのです。また、初代が粟で作っていた元祖あわぜんざいは、今では風味と食感と色味のよいもちきびを使うなど、その時その時の梅園の甘味としての美味しさのバランスを考えて素材を選んでいます。

■これからも
創業より170余年にわたり永く永く愛されている浅草の甘味処、何代にもわたって通ってくださっているお客様が多くいらして、梅園について教えて頂くこともしばしばです。「梅園へ来るのが楽しみだった」「毎年この日は梅園に来る」とか(浅草は行事がたくさんあります)嬉しいお話しを伺う事もたくさんあります。これからも170余年引き継がれた伝統を守り続けてまいります。